
とりきの煮卵は神。どうも、Webマーケ研究者宮地です。
この記事では、「トリプルメディアとは何なのか」「トリプルメディアそれぞれの戦略」について解説していきます。
トリプルメディアとは
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トリプルメディアとは、「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3種類のメディアをまとめた総称です。
トリプルメディアは、それぞれ稼ぎ方や立ち回り方が違います。
ペイドメディア
ペイドメディアは、純広告など広告を出稿できる枠を保有しているメディアのことです。
例えば、Yahoo!JAPANや日経ビジネスオンラインなどが挙げられます。
上画像のような、Yahoo!Japanの広告枠は、トップページの広告で500万円〜(5〜14日表示)など高単価の広告となっています。
(参考:https://marketing.yahoo.co.jp/service/premium.html)
基本的に「人をたくさん呼ぶ」メディアが、ペイドメディアとして広告枠を販売しているケースが多いです。
オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が目的を持って運営するメディアです。
自社の商品・サービスの販売や認知度向上など目的は企業によって様々です。
業界用語を解説したSEO記事やお得な情報などを盛り込んだPDF資料などを配布して、自社の売上を高めたり、見込み顧客を開拓したりする目的で運営されます。
オウンドメディアの事例「サイボウズ式」
株式会社サイボウズが運営している「サイボウズ式」は、オウンドメディアの代表格です。
早くから副業を認可しているサイボウズの「働き方を最先端で考えていますよ」ということを認知させるメディアとして運用されています。
メディアをみて、採用面接に応募する学生もいるとか。
目的に沿った一貫したコンテンツ作りっぷりが潔いメディアです。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアを活用したメディアのことです。
特にtoCを生業とする企業は、SNSの活用はマーケティングの重要項目なので、しっかりと戦略を立てて運営していく必要があります。
アーンドメディアの事例「SHAPE」
企業のSNSアカウント代表格といえば、シャープ株式会社のアカウントです。
製品に関することから、企業の垣根を超えて他者や一般のツイートにも反応するなどのコミュニケーションに好評が集まっています。
フォロワーは56万人弱と、企業の情報をダイレクトに届ける人数としては申し分ない数を誇っています。
トリプルメディアそれぞれの戦略
トリプルメディアでは、それぞれ目的が違いますので戦略が違うのは、何となくわかっていただけると思います。
ここでは、トリプルメディアの戦略をそれぞれ解説します。
ペイドメディアの戦略
ペイドメディアの最重要指標はPVです。
PVがあればあるほど、広告の価値が高まり、単価が上昇していきます。
実際月間740億PVを誇るYahoo!Japanのトップ画像広告の単価は500万円です。
さらに全体をデザインするジャック広告となると4000万円です。
PVが規格外になれば、広告の単価は青天井です。圧倒的な利益率を誇るメディアです。
おそるべしヤフー。ただしこれらの単価は検索エンジンが紐づいているYahpp!Japanならではですが。
ペイドメディアの戦略は一貫して、PVを獲得するためのものになります。
具体的には、
・ディスプレイ広告
・SEO記事
・内部リンク導線の配備
・外部メディアの充実
などです。
PVを獲得するためには、基本的に「コンテンツ作り」と「露出度の増加」の2つの戦略です。
予算などと相談して戦略を立てていきましょう。
オウンドメディアの戦略
オウンドメディアは、明確に「売りたい商品/サービス」があり、その商材に紐づいた戦略を立てることになります。
具体的には、
・SEO記事
・ナーチャリング記事
・フォーム最適化
・導線A/Bテスト
などが挙げられるでしょう。
アーンドメディアの戦略
TwitterやFacebookなどのアーンドメディアは、ペイドメディアやアーンドメディアとは別種類の戦略を取ることになります。
例えば、
・アーンドメディア内での広告運用
・ダウンロードキャンペーンのテストを小さくまわす
・他社アカウントとのコミュニケーション
・一般アカウントとのコミュニケーション
などが挙げられるでしょう。
TwitterやFacebookなどのアーンドメディアを活用した企業アカウントの運用法については別記事で解説します。
企業におけるSNSアカウント運営の記事は、こちらWeb担当者Forumの記事が面白いので、ぜひ一読してみてください。
https://webtan.impress.co.jp/e/2018/06/14/29396
トリプルメディアの要素を掛け合わせた自社オリジナルのメディア戦略を立てよう
トリプルメディアは、「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3種類をまとめた総称です。
また、色の3限色のようにそれぞれの特性が重なり合っていきます。
ペイドメディアだから、オウンドメディア的な方針は取らないということはなく、自社メディアの必要に応じて戦略を柔軟に立てていきましょう。
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